学芸員という生き物について

博物館で生業を立ててる人のはなし。

書けない、書けない…

もう何年もサラリーマン学芸員をやっているから、論文の書き方を忘れてしまった。

サラリーマン学芸員、なんというかすごく差別的な感じもして嫌だな、やめようこの呼び方。

えーと、とにかく、研究以外のことで雇われて仕事して、ていう感じの働き方をしてきたので、研究の仕方とか論文の書き方とか、そういうのをすっかり忘れてる。もともとできていない人間で、大学院の頃からそういうの苦手だなと思ったし、教員からもそんな風に見られていたと思うが、輪をかけてできなくなってしまった。

これではマズいと思ってパソコンの前に座るけど、何も書けない。そりゃそうだよね、課題も方法も何もやってないんだから。こういう、エッセイなんだか愚痴なんだかサッパリ分からない文章は書けるけど、だから評価されるワケもないし、何より文章を書くのが下手だからだらだらとしたものしかできない。

だから、たいへんよろしくないわけで。

しかし書かないと話が進まないのも事実で、ああもう、どうしたもんかなと。資料調査からリハビリしていくかと思うんだが、しかしやり方一式を忘れているし、ちゃんとした方法でできるかものすごく不安だ。

こうなるんだったら、まだ20代の時にもっとガツガツ調査とか行けば良かったし、書けば良かった。あの頃は失恋したのもあって、妙にメンタルが安定しなくてふらふらばかりしていたから…というのは言い訳だな。

どこかのゼミに潜り込みたいけど、研究テーマも無いし本も読めない。詰んでるわこれ。

はあ…そうは言っててもなあ…次に繋がらないからなぁ…

今年は調査に行こうと思ってたんだけど、メインフィールドのひとつの金沢がちょっと大変そうなので行けるかどうかものすごく微妙なところ。6月くらいには行けたらいいんだけど、ホテル空いてるだろうか。ただ、今年はこれまでと違う気がするので、それをちゃんと調査しておきたいというのもある。

むむむ、状況注視しておきます。

あとは金策か。研究費として貯めてた分がクリスマスプレゼントのiPadになっちゃったからな…積み立ててた分を崩すしか無いか。はあ、どうにかしてこれもどこからお金引っ張ってこないとな。

また勉強しよう。しなくちゃダメだわ。一日1時間は机に向かうようにしたいわ。これからなるべくそうしよう。