学芸員という生き物について

博物館で生業を立ててる人のはなし。

リアクションなし、が一番堪える

SNSマーケティング7つの鉄則 (日本経済新聞出版)

担当した企画展示が始まったので、いそいそと告知をしているのだが(人手が無いので全部やらなきゃなのよ!)、これがまた反応が薄くて困る。ホームページはまだしも、ちょっとしたSNSに投稿しても反応がないので結構堪えている。

はあ、ガックリ、みたいな。

いくら告知用SNSを頑張ったところで、見ている人からのリアクションが無いのは結構堪えるものがある。なんの反応もないのか…いや、見てないだけかなああでもそれだと告知の意味がないし…などなど、考えてしまう。

おそらくもうそういう告知を流すだけのSNSのフェーズは終わっていて、何かしらの味を加えたやり方で告知していくのが主なのかもしれない。例えばキャラを作るとか、他の公式に絡みにいくとか。「中の人」感を出すとか。まあこれはこれで良し悪しがあるな。タカラトミーの後方の中の人も炎上して変わったし、シャープももう怪しいことになったし。企業ではないけど、その館のイメージを崩さないようにと予防線を張りまくって投稿してみると、無味乾燥な、「お役所」感あふれる投稿になってしまう。そしてそういう内容であればあるほど反応されない。

…もしかしてこれももう終わってるのかな…

困ったもんだわ…どうしたものか。

今のところ、関係方面への告知でいくつか反応をもらったものの、その反応してくれた人が関係者ばかりだったりする。別のSNSでは関係者すら反応してくれなかったりで、なかなかに厳しい。あまりにも硬い、単なる展覧会趣旨と会期とそのくらいの内容だったのがよくなかったか。でもさ、告知ってそういうもんじゃないのかな。え、違うのかな。

以前の職場だと広報計画も立てたし、広報担当者がいたので相談しながら進められたけど、今のところではひとりであれこれしなきゃならない。久しぶりのワンマンアーミーだ。自分であれこれできるのはいいけど、やっぱり時間はかかるし、会期スタートには間に合うか合わないかどっちなんだい!?的スケジュールになってしまう。

おまけに広報するにしても相談相手がいないので(関係者に相談持ち掛けて皆忙しくて断られる)、ひとりChatGPTに壁打ちしている。あいつはそういうのは不得意なんだよな…でも反応返してくれるのが嬉しいんだよな…

あかん。ちょっとしんどくなってる。

とりあえず地道に地道にやっていくか。もしかしたらアカウントがあること自体知られてないかもしれないし。うん。きっとそうに違いない。そう思ってまずは地道にやっていこうと思う。そうしよう。