学芸員という生き物について

博物館で生業を立ててる人のはなし。

ハンマーとバール

ほんとはそういうのを使うのは最初と最後だけにしたいのだけど、展示設営の時に気づかなかった問題がたまに期間中に出てきたりする。キャプションとめてるピンがはみ出してたり、変な方向に打ち込まれていたり…とまあそういう類。入館者がいなくなってから地道に修正作業するけど、展示業者が施行しているものだと「触っていいのかな?」と少し不安にもなる。

まあやっちゃうんだけど。

今回はものの30分で終了できたからよかった。バールでキャプションが破損しないかひやひやものだった。この手の修正処理はいつも緊張する。ピンの打ち込みなんか、何回やっても緊張するし、だいたい1、2回は失敗してピン自体が曲がるのでつらさしかない。

展示室から作業を終えて出るとき、裸のままのハンマーとバールを持ち歩いてたらちょっと不格好だなと思った。なのでワークマンとかに行って、それこそ建設現場で働いてる人のような腰袋(というのかな)を買おうかと思う。展示施行の人の中にもそういうのを腰から下げてる人いるし。電動ドライバーまで入ったら便利そうだな。

…だんだん自分が何屋なのかわからなくなってきたぞ(まあ、いつものことだけど)。