学芸員という生き物について

博物館で生業を立ててる人のはなし。

独自ルールおじさん

受付の人から独自ルールおじさんが来た話を聞く。

また、である。

独自ルールおじさんとは、早い話「ええねんええねん、俺はマスクしなくてもええねん」という人である。なぜか高齢の男性に多く、対応に苦慮する場合が多い。

そもそも話が通じない。

新型コロナウイルスの予防、感染拡大防止策としてマスク着用をお願いしているが、独自ルールおじさんにかかれば「暑いからええねん」「なんでやねん」「みんな騒ぎすぎや、風邪みたいなもんやろ」「なんでわざわざそんなのせなアカンのや」という感じで全否定である。説明を聞く気すらない。

全くもって意味がない。

公共施設に勤めていると、そういう人が一定数いることに改めて気づく。そういう方がいるので「マスク着用をお願いします」的看板を作るという余計な仕事が増えるが、そういう人はそのような看板を見ないし、見ても全否定なのでどうしようもないのだ。

どうしたらいいのか分からない。

退館させようにも公共施設だからその辺割と大変だし。これから秋の行楽シーズンが近づくけど、こんな感じの独自ルールおじさんがあちこちに出てきそう。ため息しか出ない。

気の緩み以前の問題。