学芸員という生き物について

博物館で生業を立ててる人のはなし。

校正だらけ

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高校生が作ってきた解説文を校正するのに半日以上かかってしまった。まあ仕事だしそういうものかなとは思う。

思うが、高校生の文章を読むのは意外とつらいことが自分でもわかってきた。大学生であればまだまだ大丈夫なのだが。

同じ単語を繰り返していたりとか、句読点が微妙におかしかったりとか、語句の間違いとか、内容的に「大丈夫かこれ?」とか、そういうのがちらほらあって「う~む…」となってしまう。書いてる人の意思を尊重する方針なので最低限の校正程度に留めるようにはしている。てにをはの修正くらい。今後は提出する前に各学校の先生に一度見てもらった方がいいかもしれない。そちらの方がお互い修正する際の手間とか納得感が違うと思うのだ。

時々ちょっと中二病の残滓を感じさせるようなものもあって、個人的にそういうのは好き。好きだけど人様に見せるものだから、語句の正しさとか使い方だとか、そういう部分もちゃんと確認してくださいねという話を今度しようかと考えている。大げさかもしれないけど、館でやる以上、キャプションはその館の見解であると捉えられるから。余裕があれば国語辞典使ってねという話もしようと考えたが、そこまできたらもうただの口うるさいおじさんである。

あ、おじさんと言われるような年齢か。そうだったわ。

まだまだもう少しだけかかりそう。目が痛いけどがんばる。