学芸員という生き物について

博物館で生業を立ててる人のはなし。

謝罪文

一気にきな臭い感じになってきているけれど、まあそういうことなのである。

 

はい。

諸事情で勤務館の内部調整をしなきゃならないのだけれど、館内職員全員の都合が合わずに結局打合せどころじゃ無くなるというね、どうしたらいいんやもういっぱいいっっぱいや…ていう感じになってしまっていて。

 

いろんな方に迷惑をおかけしっぱなしです。

これで20代だったらまだ「次からはそういうコトするなよ」みたいに笑ってもらえるけど、30代半ばのオッサンがやったら「お前はバカか」と怒られるか、「まあしょうがないですよね~」(信頼できないから今度から誘わないでおこう)ってなるかのどちらか。

 

今回はきっと後者になるだろうな。

そして「そんなに大変なら他のところにやってもらいましょうか?」的な感じになるのかもしれない。ああ…メンツとかそういう問題というよりも精神的にひびく。

辛いとしか言いようがない。

 

しかしグズグズやっててもラチが開かないから謝罪文書いてメールしなきゃならない…ならない…ならない…これがまたしんどい。

なんでわたしがそういうのやらなきゃならんのだ…とか言い出しそうになるし。いやもう、こういうのメンタルをゴリゴリ削っていくから好きになれない。

 

せめてもう一人、担当が付いてくれればいいのにな。

謝罪の作法 (ディスカヴァー携書)

謝罪の作法 (ディスカヴァー携書)

 

 

手が回らない仕事が多すぎる

なぜか自分のところに回ってくる仕事量が他の人よりもちょっと多めになっていて、それで手が回らない仕事がじょじょに増えつつある。何かをこなすためには何かを切り落とさなきゃならないのだ。リソースは有限なのである。

とかいいつつ「分かりました~考えときます~」ってやっちゃうからよくない。

いやまあ、良心的にやってるわけだけど。

結局自分のせいでいろんな人に迷惑を掛けてしまうのでそろそろこういうの、特に出来ないことは切り捨てていかなきゃならないなと。取捨選択が大事だなと思った次第。

できるかどうかはわからんけど。

 

…しんどいなあ、いろいろと。

画質を落としたら悲惨すぎて泣きたくなった

こないだから続いている、映像話の続き。

gakuge-i.hatenablog.com

gakuge-i.hatenablog.com

えーっと、映像編集も完了してあとはディスクに焼くだけ、だったんだけど、このままの状態では容量を軽く超えてしまうという警報がわじゃわじゃと出てきたので泣く泣く4:3の標準画質に落としたところ、大変悲惨なものになってしまって泣きたくなった。

いやもう泣くしかないじゃない。

AVCHD(16:9)を変換して通常のDVDに焼こうとした際にそのような結果に。

めちゃくちゃ悲しいよ…

何だろうね、こういう「高画質になったけど再生ハードが追いつかなくて結局低画質になっちゃう問題」てのはどうにかならないもんかね。こういうことが起きちゃうからiMacはもう光学ディスクドライブを廃してネット配信を中心にした構成になっちゃったんかな。海の向こうの米国、そういうの流行ってるらしいし。

じゃあディスクに焼く前の映像データを先方に提供すれば、とか考えるが、10GB以上のファイルで送信できるサービスは限られているうえに、それが送信先で閲覧できるかといえばわからないのが正直なところ。相手のPCスキルも読めないし、そもそも外部からのメールに付いてきたリンクを開けるのか、あるいはデータ転送サービスサイトに接続できるのか不明なところもある。特に学校系とか市役所系とか、いわゆる公的機関が外部とどのくらいの接触を認めているのか、大容量ファイルはもちろん、ネットの閲覧も厳しく制限されているみたいだし。そういうところに平然と送って良いものかどうか。よくないよなあ。

結局ガビガビになってしまった動画をDVDに焼いて先方に渡すしかなかった。辛い。もう少しどうにか出来なかったのかとすごくモヤモヤしている。

ちなみに使ってるのはサイバーリンクのPower Director。CUDAに対応していて生データ(m2tデータ)⇨単一ファイルに編集して出力(mp4データ)した際の時間が、CPU単体だけの時が2時間かかったのに対しCUDA利用したら30分で終了したのは驚きだった。

サイバーリンク PowerDirector 16 Ultimate Suite 通常版

サイバーリンク PowerDirector 16 Ultimate Suite 通常版

 

ただビデオドライバの影響か、設定が入らないこともあって難儀した。最新版のドライバでどうにか安定したけど。このソフトってCUDA(nVidia)しか対応してないんだっけ?AMDに対応してたらそっちに乗り換えたいなあ。あのメーカーの色味が好きなんだよね。

ミドルクラスあれば十分な気がする。

3Dちょっと弱いけどゲームしないし問題ない。それよりも動画の方をもっと快適に扱いたいのでそっち方面もどうにかしようと画策中。

まーこの安月給じゃ買えるようになるのは当面先になりそう。残念無念。

 

…はぁーそれにしてももうちょっとどうにかならなかったのか(2回目)。ファイル出力した動画を見ながらうめいている。

あれ、画質が悪いぞ…

こないだのつづき。

gakuge-i.hatenablog.com

 

先日撮影した映像を確認したところ、妙にノイズが多くて変なことになってる。画質が悪すぎて一昔前のデジカメで暗部を撮影したような、そんなノイズがあちこちにでている。暗所撮影機能をONにしたからなのだろうか。天下のSONY製なのに?そういうことあるの?

職場のはSONY製で、自分用はJVC製のを使っているが、どちらも画質的に「う~ん」と首をかしげてしまう。納得いかない。iPhoneで撮る映像の方が綺麗な時もある。スマホに負けるハンディカムって一体

FullHDってこんなに汚かったっけ?とYoutubeにあがっている同じ解像度の映像を見るけれど、向こうの方がやっぱり画質がいい。

よくよく考えたらこれ値段相応ってことか。職場のも自宅のも5万以下で購入できるモデルなのに対して、YouTubeのそれは10万以上の機材らしい。そりゃ綺麗に撮れるわけだわ。

ソニー SONY 4Kビデオカメラ Handycam FDR-AX700

ソニー SONY 4Kビデオカメラ Handycam FDR-AX700

 

こういうやつ。

だからどうだというわけではないけれど、調査とかイベントで映像撮影は必要になっているので、残すならやっぱり良い画質のものを、と思うわけではい、早い話が「いい機材買えるお金ください!」というわけです、はい。

(なんだそりゃ)

博物館を子どもの居場所にできないか

できないだろうか。最近そういうことをずーっと考えている。アホなことかもしれないけど。

毎年91日が近づくとどこかの図書館が「そっと見守っておいて」みたいなことをTwitterで打ち出すのに対して、博物館でそういうことしている場所をあまり聞いたことがない。

この時点ですでに博物館美術館は社会との接点を失っているのだ!というのは簡単なんだけれど、博物館勤めしてる人間としてはちょっと悔しい。社会に対する姿勢としてそれでいいのか、みたいな。

こういうこと言い出すから、館内で「意識高いですねー」って言われるんだろう。

…さすがに引きずりすぎか。

 

ともかく、どうにかしたいなとは考え中。どうしたもんかな実際。

 

子ども博物館美術館事典

子ども博物館美術館事典

 

 

学芸員あるある その1

ただいま収蔵品整理中! 学芸員さんの細かすぎる日常

わたし含めて身近な学芸員がどんな感じなのかをあげてみる

・服装に無頓着な人が多い(ただし美術系は除く)

・作業着が普通の人が多い(ただし美術系は除く)

・野暮ったい格好する人がいる(ただし美術系は除く)

 

・美術系とそれ以外で何かしら越えられない壁のようなものがあるのをうすうす感じる

 

・いつ寝てるかわからない人が多い

・「にゅにゅうこうがー」と口癖のように言う時期がある

・カタログ:×、図録:、というこだわりの人がいる

 

・給与が安い

・そのくせ酒飲みすぎ

・めっちゃ食べる人多い

・その割に痩せ型の人多い

・飲み会好きの人が多い

学芸員が集まると博物館のことが酒の肴になる

3040代でも午前3時くらいまで普通に飲み会する

・酒が強くて議論の内容を覚えてる

 

・月曜日が休みになるのが不満

・なぜって、他の博物館を見に行けないから

・なんで月曜日休館なんだようという理不尽な怒りを抱く

・博物館勤めなのに博物館に行きたいとか言い出す

・「ここじゃなくて、よその博物館の展示を見たいの!」「アッハイ」でもその気持ちよく分かるー

 

10センチといわないで100ミリという

・なぜかミリ単位で話す

・というか単位すら言わないで話す

・「あの棚の高さ1800なんだよなあ」「は?」ついつい言っちゃう

・メートル単位で数値を言われると頭が混乱しかける

・脳内でメートルをミリに換算するのに必死

・「1.5メートルです」といわれるよりも「1500です」といわれると納得する

・というかもうそれじゃないとわからないわ

 

・机が汚い

・本人が席にいない

・本人の机あるのに別の席で作業してる

・気づいたら長机の一部で陣取っている

・汚いのは捨てられないから

・なんかよく分からないものまで集めてる

・家(自分の部屋)も同じように汚い人が多い

地震が来たら間違いなく崩れる

・というか埋まる、本棚の下敷きになる可能性大

・死を覚悟する

・それでも収集癖は治まらない

 

また思いついたら続きを書くかも。

転職を考える、こともある

非常勤とか有期雇用とか、そういうかたちでしか雇われたことがないので、割と真面目に暮らしぶりは悲惨です。

 

そのくせゲームハードは持ってるというね。

 

それはともかく、今はいいけれどこのままではじり貧になるのは確か。40になったら介護保険始まるからさらに手取りが減る。実家ぐらししているか、配偶者がいて2馬力で稼げないと厳しい。

 

なので時々現実的に考えて転職した方がいいんじゃないかと思うことがある。

 

民間企業に行った大学の同期はもう係長とか課長補佐レベルだろうか。おそらく収入はわたしの1.52倍は確実にあるだろう。せめてボーナスが2ヶ月分×24ヶ月分支給されればまともな暮らしが出来るのだけれど、そういうのは正規にならないとだめだよなあ。

 

転職サイトにも登録はしているけど、オファーが来るのはだいたいリフォーム会社の営業とか。しかも同じところが四六時中送ってくる。これはあれか、新しい人入ってもすぐ辞めるところなんだろうか、そういう穿った見方すらしてしまうし、転職サイトは博物館美術館といった文化施設を掲載することが少ないのでどうしようもない。

 

自分の年齢を考えれば、もうそろそろそ身の振り方を考えなくてはならない。学芸員として生きる夢をとるか、きちんと稼げる職業に就くか。

 

歳をとるのは何かを切り捨てることなんだろうな、なんてことを最近考えている。

 

 

転職に向いている人 転職してはいけない人

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