学芸員という生き物について

博物館で生業を立ててる人のはなし。

楽しい授業ってなんだろう

博物館学I:博物館概論*博物館資料論 (新博物館学教科書)

諸般の事情で人に博物館のことを教える仕事もちょこちょこしていて、受講してくれた人たちからの感想とかそういうのを見る機会があった。

まああれです、受講生的には「まあまあ」という感じだったみたい。極端にダメというわけでもなく、逆にめっちゃ面白かった!というワケでもない、そういうもの。

うーん…うん…そうね…

個人的には「こういう話をしたら面白いかな」とか考えて当日しゃべるんだけど、それが案外届いてなかったり、ツボを押さえてなかったり、という具合なのかもしれない。感想コメントは嬉しいこと多く書かれてたんだけどね。

「質問が聞きやすかった」てのが嬉しかったなー過去の経験がこれは活かせてると考えていいのだろう。実際、わたしは人見知りの人間なのよ。んで基本暗いのよ。でも人に聞かれたらちゃんと堪えなきゃいけないじゃない。それをがんばってがんばってやっていたらいつの間にかそういうことができるようになってた、というそれだけなのよね。

まあいいや。

質問と回答しやすい環境ってのはこれからもこの調子で続けていこうと思う。

んで、本質的な部分で「楽しい授業」てのはどうやったら作れるのか。どう作ったらいいだろうか。今までやってきたのは、わたしが大学とかで取ったことのある授業とか先生方の話しとかそういうなかで面白いなーと感じたもののエッセンスをちょこちょこ拝借・リスペクト・オマージュしているものだ。これを下敷きに自分のスタイルを作っているのだが、もうちょっとあれこれ変えた方がいいだろうなというのも自分で分かっていて、じゃあどうしようかなーなんて、というところなのよ。すっげーむずかしい問題。どうしたらいいもんか。

で、結局タイトルのところに戻ってくるというわけ。自分の思い描く理想が聞く側の思うものと違うこともあるしな。

まあもうちょっと考えることにします。とりあえず自分の思う楽しい授業のイメージを作るところから始めようと思う。