学芸員という生き物について

博物館で生業を立ててる人のはなし。

飛び込み取材はちょっと困る

でも受けなきゃダメなんだよな

飛び込む側はさほど準備してなくても、とりあえず「5W1H」の原則の質問できればいいから気楽だよねーなんて思ったけど、逆に考えたらそれだけ回答用意しとけばいいのかもしれない。

ともかく、飛び込んできたテレビ取材(収録)に対してどうにかこうにか答えて放送日を聞いたら月末。こないだのラジオ取材はようやく終わったみたい(放送日に聞けなかった)。うーんタイミング的にどちらも微妙。

がんばってもこういうことあるからな、割に合わないんだよな

インタビューの教科書

インタビューの教科書

  • 作者:原 正紀
  • 出版社/メーカー: 同友館
  • 発売日: 2010/11/01
  • メディア: 単行本
 

 

人の展示をめちゃくちゃにするな

なんというかね、展覧会ひとつひとつって学芸員があれこれ考えて、見せ方とか空間の構成とか決めていって世界観的なものを作るんだけど、それを全く理解しなくて台無しにしていく人たちがたまに出てくるのね、身内からね。意見と称して自分のやりたいことを押し付けてくるとかね、そういうの。

何だろうね、展示に関する責任は学芸員に任せてほしいのにね。

はい、いろいろ書きたいけど書けないのでこの辺で。今の気持ちは表題の通りです。でも「雇われ学芸員」だからね、紙切れ一枚で飛ばされたり首にされるところだから従うしかないんだよね。

あーあ。しんどいわあ。

「獅子身中の虫」案件が間近にあるとビビるよね

タイトルの通りで、いやまさかねっていう案件が出てきて、何という可動したらいいかビビってる。自分がその被害に直接遭ってはいないから何ともなんだけど、なんていうか、やるならもっと堂々とやれよって感じはする。

うんうまく言えないけどね

あーあれです。0083のシーマ様みたいに「他人から何といわれようと私はこれをやり遂げるんだ!」的な矜持も無いし、後々どうなるかも考えずに突っ走ったなこれ的なのが透けて見えるのでいろいろもにょってしまう。

GGG 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY シーマ・ガラハウ 約22cm PVC製 塗装済み完成品フィギュア

こういうのにであう度に「晩節は汚さないようにしよう」と強く思う。

ほんとにね、仕事にしろ人生にしろ人間最後が肝心だな。

トライやるウィークがどうにか終わった

兵庫県下で行われるトライやるウィークがどうにか終わりました。自治体によって時期も違うから受け入れ側はちょっと困る。なんせ1年に2回、計8日間はこの行事で拘束されるからね。人が多いところでやることが多い館ならまだしも、人が少ないとこなうえに担当する展覧会の準備期間に差し掛かってくるから正直言ってしんどい部分が大きすぎます。中学生たちを家に帰してちょっと休憩入れたらもう午後3時半、そこからその日の仕事をまとめて片付けていくので、できるものとそうでないものが分かれてしまって、結局週末にまとめて片付けているような状況です。過去3年間計6回ほどやりましたけど、毎回こんな感じになってしまうからひどいものです。

中学生も、やる気のある子とそうでない子の差が顕著だし、4日間で変わるといえば変わるけど、消極的選択肢で当館を選んだ子たちは成長すらしないこともあって、「いったい何のためにトライやる受け入れてんだろ」って思ったりします。あとはこの時期の中学生はまだまだ子供っぽいけど、男子は特に子供だなあと。女子はちょっとずつ大人な感じになってきていて、騒いでる男子を白い目で見たりしていたのが印象的でした。自分もそうだったのかなと思うとちょっとへこみます。

だいたい、博物館の仕事に対して中学生だけでなく、中学校の先生にもあまりよく知られてなかったりするから、写真撮影を求められるときに「もっと絵になる仕事ないですかね?」とか言われるし。大人向け博物館の仕事講座をやらなきゃならんのか、しかも学校教員向けのをと思うのですが需要あるかな。ものすごく地味な仕事ばかりですよ、アンケートの集計とかそういうのも仕事ですよっていうの、やりたいっていう人いるんかな。で、今各学校から渡された「トライやるアンケート」に回答しているところ。いろいろ思うことあって回答してるけど改善されることあるのかな。毎回同じようなこと書いてる気がするけど。もうちょっと地味な仕事に対しても光が当たるようなものにして欲しいなと思います。

「トライやる・ウイーク」で子供が変わる (21世紀型授業づくり)

「トライやる・ウイーク」で子供が変わる (21世紀型授業づくり)

 

 

仕事の半分は執筆作業(ただし自分の業績とは無関係)

気づいたらもう11月になっていて、10月の記憶が全くないのですがどうにか生きてます。

嫁さんの機嫌を伺い、職場では上司の機嫌を伺い…とまあそういう精神でやってたら心臓にいろいろ影響出てきて、最近は動悸が激しくて困ってます。「この年齢で求心が必要かも…」と、まあひとり恐れおののいてます。

仕事の方は順調…といいたいところだけど、相変わらず落ち着いて何かができる環境ではないのに困ってます。次から次へとやることがやってきて、それをどうにかこなしているような感じ。

最近は原稿の執筆作業に追われています。

自分の業績とは関係なく、新聞掲載用とかミニコミ誌掲載用の展覧会紹介記事。これが3つか4つあって、それ以外にも展覧会レポートや細々とした依頼があちこちから来ているので、それをどうにかこうにかして作っては投げ作っては投げとやって過ごしている、というのが実情。

これが自分の実績に繋がってくれることが一番いいことなんだけど、そういうの全くないし、新聞社に提出したけど上がってきたゲラが書いたものと全く違ったものだった、てのもよくある話。

なのでこっちに書かせるより新聞社の人が自分たちで書いた方が早いんじゃないかね、とも思うわけで。この辺ほんとにいい加減だから好きじゃない。

こういう締め切りに重なるようにトライやる行事とか、そのほかのイベントごととか、担当する展覧会のあれこれだとか、そういうのがどっさりと詰まっていて、気がついたら11月も終わっていくわけで、さらに言えばもうすぐ12月になる…年が明けてしまう。

ああ何やってたのかな今年。そういう気持ちで今いっぱいです。

来年こそは自分にプラスになる仕事しようそうしよう。

文字、直ってないんですけど

やはり急ぎ仕事はよくないか。

旅行に出るからと数日分の原稿等々の印刷関係仕事をまとめてこなして、帰ってきたときにちょうど三稿が上がってきたのかな、それを確認したら二稿の時から変更されてない部分がいくつもあってぐったり。

ぐったりを通り越してもうね、やる気が一気になくなったね。家に帰ってもいいですか、みたいな。帰ったところで何がどうだというわけではないけど、そのくらいの気分。

こういうことをされるとねえ、へこむよね。指示の出し方まずかったかなとか、あれだけ書き込んだのに何で通じなかったのかなとか、そもそも嫌われてんのかな、とか。

これが最終稿で、それから本紙校正にいって、という流れなんだけど、これ間に合うのかないやたぶん無理だなこれわたしがやきもきするのも変な話だけど、担当としてはそわそわしてくるよね。あと何回校正すれば完璧なものができるんかな

空中分解、一歩手前らしい

わたしがうだうだ文句言いつつも参加していた例の集まりがどういうわけか空中分解の体をなして、どうしたもんかと。

gakuge-i.hatenablog.com

gakuge-i.hatenablog.com

その時の会議に参加できなかったから何とも言えないけど、何だろ、紛糾しただろうなと回ってきた議事録を読んで思った。

とにかく、事務手続きが嫌なんだよ仕事したくないんだよっていう役所丸出しな中央と、紐付きだと動けないんだよっていうやる気のある館との間でもめてる感じだったし、わたしなんか何が何だかわからないまま参加してたから(むしろ「参加させられている」感が半端ない集まりだったが)、こういう感じなるだろうなとは思っていた。

お金が絡んでるから余計にいろいろめんどくさいだろうことはわかっていたが…やはり補助金が絡むやつはお互いがお互いの身を縛る感じになるからできることも限られてくるわけで。

どうせやるなら補助金なしでもできるような連携にすりゃあいいのに。補助金が出るからあわてて話を進めて変な形になっているのは確かなので、人的な交流というか、そういうものにベースを置いた方向性にシフトしていけば、むしろ展覧会のイベントなんかでもいろいろできそうな気がする。そういうのでいいんじゃないの、連携って最初の方は。

ただまあ、これからどういう方向になっていくのかは見ていかないとわからない部分も大きいし、人的交流にしてもお互いがぎすぎすした感じで進みそうな気もするのでちょっと様子見。

せめて会議の負担が減ればいいのだけど…。