学芸員という生き物について

博物館で生業を立ててる人のはなし。

愛想が尽きつつある

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複数人にまたがって仕上げた企画書をまとめる作業を上の方が担当していて、実際出来上がったものを最終確認せよという指示のもと確認したら「どうしてこうなった」ばかりで大変なことになっている。というかこれほんとに提出できるのかこれ、と頭抱えたくなるレベル。まだ学部生・院生の書いたものの方ができがいい。

そりゃ複数人で書いてるのをくっつけたら表記の揺れとか書き方とかそういうのが全部違ってくるよな。それをどうにか統一するのが上の仕事のはずなんだけど、それをやらずに、最低限合わせた程度で「できました!」となっているのが今の状態。

で、確認であちこち見て行ったら数字が違うところとか、漢字の使い方がおかしいところとか、こっちは漢字表記なのにそっちはひらがな表記になっている語とか(「いただきます」と「頂きます」とか、「いきます」と「行きます」とか)。

こういうのは編集者の力量がかなり重要で、編集者を置かないのであればもう少数精鋭とか一人二人に絞って書くのが間違いないはずなんだけど、「みんなでやりましょう!」という謎の一体感を求められたうえに、「わたしたちは残業して頑張っている(からお前らも残業しろ)」というような態度だから非常に困る。

だいたい、現場のこと知らないし知る気もありませんけどわたしたちの方が上の立場にいるんですよ感バリバリ出しているから、現場のわれわれとしてはやる気もへったくれもないよね。定期的に現場に来て展覧会の様子を見てくれる人であればまだしも、そういうのすらない癖になあ。最初の担当者が熱意ある方だっただけに非常に残念でしかない。

まあ、もう、愛想は尽きつつあるので。愛着とかそういうのもなくなってきてしまった。そろそろ自身の身の振り方を考えといた方がいいかなと一人思う。