学芸員という生き物について

博物館で生業を立ててる人のはなし。

チラシをケチるな

職場に届くチラシの中でたまーに「おいそれでいいのかよ」と思わず突っ込みたくなるようなチラシがあります。A4再生紙にカラープリンタで印刷したペラペラのもの。透かしたら裏が見えちゃうし、ちょっとの湿気ですぐにへにゃへにゃになるやつなので配架しようにもなかなか配架できない、そういう類。

カラーならまだしも、白黒でリソかけたようなヤツもあって「ほんとにそれでいいのか?」と首をかしげたくなります。

予算がない小さな資料館のやつが特にそういう感じのものを作ってるように思います。以前勤めていたところもそんな感じで、チラシすら作らないことが多々ありました。やっぱ印刷費だけは確保してなきゃダメだわ。

今考えたら「なんでそういうことしちゃってたかな」って疑問に思うレベル。お金無いとはいえ、やはり宣伝してなんぼの部分があるし、TwitterFacebook、ホームページをアップしていたとしても、やはりアナログで知る人の方がまだ多いのが現状。特にお年寄りが多い地域は。一番強いのはテレビ、次に新聞、ラジオ。ネットメディアはそれより下かなあと思う。体感的に、だけど。新聞広告はコスパが正直ビミョーなところあって、小さい枠に対して10万とか20万とか取られたりするから正直おすすめできません。記事として取り上げてもらうのが一番なんだけど、文化面はだいたい小さくなりがちだし、他の大事件が起きれば掲載されないこともよくある話。やはりちゃんとしたチラシで周知を図るのが一番。

学芸員がデザイナーである必要はないけど、デザインができた方が小さいところだといろいろ融通が利くのでいいです(と書いてみるけどそれって結局仕事増やすだけなんだよね、というギャグ)。