学芸員という生き物について

博物館で生業を立ててる人のはなし。

「開いてますか?」

館のホームページには例のコロナ関係なく展覧会も貸会場の展示もやるよー(意訳)っていう文面を出しているのにも関わらず、「ホームページを見たんですけど、開いてますか?」という電話問い合わせが頻繁にあった。

おいおい。

開いてるって書いてあったら開いてる。

マスクの件でもあったけど、「マスクないです」ていう表示が貼られているのに「マスクありますか?」って聞いてくる人もいるらしく、おそらく根っこは同じなんだと思う。

表記よりも自分で確認したい、みたいな。

気持ちはわかるけど、それに対応するコストとかそういうのを考えてくれとも思う。電話出るだけと思われがちだけど電話って時間を費やすからね、その分作業止まっちゃうわけで。

この混乱が続く限り、この問合せも多いだろうなあと今からぐんにょりしている。

企画はそう簡単に出るもの、じゃない

展覧会を含めた博物館全体の企画を練ってるのだが、いまいちびしっとしたものができない。やりたいこととできることの間には越えられない壁のような、ミュール地帯に突然現れて大変なことになっているクレバスのような、とにかく近いのに遠いみたいな、相反する関係性が生じる。

いつもそう。

予算度外視すればやりたいことは簡単に達成できるが、リソースは有限でありマネーも基本的には有限なのでできることはやりたいことの半分、最悪1割程度しかできない。半分もできればいい方なのはまあ、間違いないだろう。

のっけからややこしい話だが、答えはいたってシンプル。何も浮かばないのであえる。

「予算がいくらまでOKなのか明示されていない」「方向性すら不透明」。こんな状況なのによくもまあ「企画考えといて!」という指示が来たものだと若干あきれている。できるできないは別にして、こういう方向性で予算はどのくらいで、というものがないと意味がないのだが、上の方はそうじゃないらしいからよくわからない。

なので腕をまくったはいいものの、ぶらぶらさせてるような状況。そう簡単に企画が出るはずもないのに、もう少し時間があればより練ったものが出てくるのだが、明日がその会議らしく時間もないので絶望的状況。

あーあどうしようかな。あまりネガティブなことは言いたくないのだが、気持ちは落ち込み気味。乗り気になれる何かがあればなんだけど。

遠方まで呼び出されているのだが

ちょっと仕事上の呼び出しをされているのだが、果たしてどこまで行ったらいいのかよくわかっていない。だいたい、プロポーズ記念日を避けて設定してもらったはずなのに、気づいたらこの日に設定されているし。何をするかもよくわかっていない。見学の付き添いだとは思うんだけど(何か喋れといわれていないし)、何が何だかよくわからずにいる。

嫁さんに怒られながら明日は家を出なきゃ…と思うとちょっと気が重い。気分的には「パトレイバー」の進士さんに近い。

でも稼がないとだからな。この辺のバランスというかそういうの、難しいよね。

ともあれ、無事に現地に行って現地から帰ってこようと思う。

もやもやのかたまり

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最近はこんなことばかり考えてる。

考えてはいるんだけど、その理想のぶつけ先というか、議論の相手がいなくて館内でちょっと燻ってる。燻ってるというのが正しいかは別として、なんかちょっとね、物足りないというか。博物館のこれからを考えたいし、同僚がどう考えてるのかも知りたいんだけどなかなかね。以前いた同僚からは「意識高いっすね」みたいなこと言われたし。

でもさあ、働いてる人間がこういうの考えなきゃ誰も考えないし、気を抜いたらすぐ廃止論に傾くよ?文化施設は金食い虫なのは変わらないんだから。

…なんかなあ、もやもやするなあ。

誰がやるのさ、誰が

もはや愚痴レベルなのだがとりあえず書く。

次年度の企画がようやく決まって動き出しているのもつかの間、今度は2021年度の展覧会を考えるようにと上から指示が降ってきた。理由はわからないがとにかく21年度分の展覧会を今月中に考えなければならない。展示の方針もまだ決まっていないのに、である。

おかげで現場サイドは大混乱中。そもそもおおもとの方針を決めるのは誰なのかすら決まっていないのでどうしようもないのだ。館長は決裁権あったっけ、とか、あれ、それ以上のレベルの人が必要?とかややこしくて仕方がない。

※館によっていろいろ異なるのですこの辺。あえてぼかして書いてますけど。

ほんとに責任を取る人たちが「我関せず」を突き抜けてやってるから、われわれ現場は右往左往するしかなく。自分がやれる部分だけはやっておこうと思うけど、上がそんな感じだとちょっとなあ…いまいち頑張ろうという気がわかないのはなんでだろう。

自分の稼ぎ場所なはずなんだけど。

【PC】ブログいじりの日々

ビジネスを加速させる 専門家ブログ制作・運用の教科書

博物館のことを書かずにブログサイト(当ブログ他)のメンテナンスとかそういうのをやっている。こないだグーグル様のコアアップデートとかいうものが行われたらしいのだが、実際そのようなことをアナウンスしているわけではないので、本当に行われたかどうかはわからない。アクセスが減少した!畜生!SEOだ!と吠えてるブログはいくつか見かけたけど。

でも、そもそも日記系ブログの人間にとってはあんまり気にしてないというか。

そもそもこのブログ自体、アクセス数を全く稼げていない。グーグルに登録しているものの、どうも引っかからないらしい。わはは、中身のないチラシの裏サイトだからな。レビューとかそういうのもないし。

ただ、ここのところメンテナンスやってなかったので調整とかそういうのもやっといた。テーマとかそういうのも変えていきたいなと思うけど、コード編集がめんどくさくなって途中で保存。結局変な感じになってしまったけど、まあぼちぼちといじって変えていこうと思う。ヘッダーだけはcanvaで画像作って入れたけど。

staff.hatenablog.com

せめてはてなブログからpingがちゃんと飛ばせたらなあ。

実は人見知り

「人見知り」として生きていくと決めたら読む本

知人の顔を立てる意味も含めて、企画会社の方と会わなければならなくなった。

実はそういう「誰かに会う」ことが一番苦手だし、一番嫌いなところがあって、今から気持ちが沈んでいる。

これが博物館関係の例えば学芸員とか、資料所蔵者とか、そういう人たちであればまだ前向きになるし、なんか面白いことないかなー、面白い話できないかなーと考えるのだが、企画会社の営業の方とはあんまり相性が良くない気がしている。

お金と会期と目標来館者数、展示内容と点数くらいしか話す内容が基本的にはなくて、仲良くなれば話は別だけど、仲良くなってしまうのは果たしてどうなのよとも思うわけで。

その辺の距離感って結構難しいところがある。

それはともかく、とにかく初対面の営業の人に会わなくてはならない。

しんどいなあ。

間に入って紹介してくれた知人も同席してくれればまだ助かるのだが、そういうのはない。最後まで紹介して間に入ってくれよと言いたい。営業の人の営業トークほどしんどく感じるものはないのだが、もうぶっちゃけ本音で言ってくれない?と言いたくなる。

言えないし言えるような仲じゃないし、何より初対面なんだけど。

 

要するに、1週間後のことを今からグダグダ悩んでるんです。はい。

ちょっと、いや、だいぶおかしいかもしれないけど、当人としては大問題です。