学芸員という生き物について

博物館で生業を立ててる人のはなし。

「飽きる」作業をする

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こないだの話。

諸事情で、額を貸し出すことになったんだけど、すでに作品が入ってるものなので

・額装作品を裏返して寝かせる

・留め具を外す(キツく留まっているのでドライバーでネジを緩める)

・裏蓋をとる

・作品を出して安定した場所に置く

・裏蓋を入れる

・留め具をきっちり留める

・額を出しやすい場所に置く

という作業を行うのだが、貸出点数もそれなりにあるので、この単純作業が延々と続くわけである。

「続くわけである」と書いたけど、あんまり言いたくないけど、これ途中で集中力切れて飽きちゃった。

ふたりでやっていたらお互い会話しながら進めることができるけど、今回はわたしひとりでの作業だからどうしようもない。独り言ぶつぶつ言ってたら収蔵品たちに笑われそうだし。でもまあ言うんだけど。

それでも単調すぎて途中で飽きがきてしまい、ヴァーなんて言いながら休憩していた。

学芸員、地味な作業もしてこそ学芸員

されどこれは流石に飽きる。

なんて馬鹿なことを考えながら気持ちリセットして、それから作業再開したけど、結局貸出予定枚数全てを作業し終えるまでに2時間はかかった。おかしい。計算だと1時間くらいでいけるはずだったのに。やっぱり途中で飽きてしまったのが作業が遅くなった原因のような気がする。

これはひとりでやるんじゃなかったなー人手不足だったからどうしようもないんだけど。でも誰かと声を掛け合いながら進めた方が早く終わったかもしれない。反省します。

次に同じような作業があったら無理矢理にでも誰か連れてこよう。