学芸員という生き物について

博物館で生業を立ててる人のはなし。

IDカードホルダーの裏表問題

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仕事で使っているIDカードを、毎日首から提げているんだけど――これがまあ、どうにも正面を向いてくれない。いや、ほんと不思議なんだよね。こっちは「よし、これで完璧!」って、ちゃんと正しい向きで首にかけてるつもりなんだよ?だけど、ふとお手洗いの鏡で自分の姿を見た瞬間、あれ…?ってなる。はい、また裏返ってる。なぜだ。毎回思う。これ、なんでなんだろう?

別に紐がねじれてるとか、そういうわけでもない。ちゃんと確認して、まっすぐな状態で提げている。それでも、首からぶら下げたとたんに勝手に裏返ってる率が高いんだよね。あれって歩いているうちに自然と回転してしまうのか、あるいは風とか静電気とか、何かしらの物理現象なのか…いや、ほんと謎。

毎回毎回、直しては裏返り、また直しては裏返る。そのたびにちょっとした徒労感に襲われるし、内心では「おい、またかよ…」と軽くツッコミを入れたくなる。こういうのってちょっとしたことだけど、日々のストレスとして地味に効いてくるんだよね。

なので、最近では“回転防止機能”のあるストラップとか、カードケースだけがくるっと回る仕様のやつに変えたくなってきてる。

でも、今使っているストラップは職場名入りの公式なものだから、勝手に交換していいものか悩むところ。なんというか、“制服感”があるんだよね。個人の自由で好きなストラップにできるならすぐにでも変えたいところだけど、そこはやっぱり確認が必要かなと思っている。

そもそも、学芸員的な観点からいうと、あまり首から物をぶら下げたくないってのも本音。作業中に何かに当たってしまったり、作品に触れるリスクがあるから。展示作業なんかのときは基本的に外してるし、それがまた面倒だったりもする。外し忘れて作業場に入っちゃうこともあるし…。

結局、そういう面倒を考えると、作業着にネームタグが縫い付けてあるタイプって、あれすごく合理的なんだなって気づく。工場とか倉庫勤務の方たちが着てる作業服って、よくできてるんだよなあ…と、感心してしまう。

まあ、そんなわけで、今はとりあえず代替ストラップの候補だけでも探しておこうと思っている。機能性が高くて、見た目もそんなに浮かないもの。ついでに上の人にも相談してみて、場合によっては全体で導入できたらいいかもしれない。小さな不満だけど、積み重なると結構大きいからね。